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引っ越しが失敗する人 by wordpress
お金を払いたくない人・・
wordpressの引っ越しプラグインは少量なら無料ですが500MB超えると大体有料ですよね。
そして、1GBとか超えると、お金払ってもプラグインが失敗したりするんじゃないですかね?
これはプラグインの原因と言うよりは単純にデータ量が多すぎる事が問題ですね。2~3年運用していたら1GBぐらい軽く超えるんじゃないでしょうか?
格安のレンタルサーバーは20GBぐらい容量をもらえますが、全く使い切らないですよね。それでも1GBのファイルを引っ越しは骨が折れるものです。
回りくどくなりましたが、これほどの量だとプラグインを使った引っ越しは失敗しやすいと思うので力業でやった方が上手くいく確率があがるでしょう。
でも、ここまで見ている人はドメインは取得済みだと思いますので確率が上がるかどうかどうでも良いはずです。
なぜなら試すのはテスト用に建てたサイトで、失敗しても本番サイトに影響が無いからです。
軽い気持ちでテスト用サイトを引っ越しさせてみましょう。
事前準備
まずは、引っ越し元でいらないプラグインや不要なテーマの削除を行ってください。また、バックアップ系のプラグインを入れている人は、バックアップデータを全て消すか退避させてください。
これをやらないと不要なデータの移動で非常に時間がかかってしまいます。
また、成功率を少しでも増やすために移行元と移行先の①Wordpressのバージョン②PHPのバージョン③プラグインのバージョン はそろえるようにしましょう。
※特にPHPのバージョンは、バックアッププラグインによっては厳密に見ている物があります。
バージョンをチェックし、上げれる物は上げておく
テーマもバージョンアップの通知が出ていないか確認する。
引っ越し元からのデータ取得(実データ)
引っ越し元のサーバーでデータを固めます。
大きく、実データとDBのデータで2個に分かれます。
まずは簡単な、実データから・・
※ここから先、人に見せるべきではない情報は適宜マスキングしております。
はい!TeraTermの画像です。
この画像みてなんじゃそりゃ?な人はもうあきらめましょう。これを知らない人がこれを使ってサーバーに乗り込めるようになるコースだと、本当に1か月ぐらいかかります。素直に業者にお願いした方が良いと思います。
それでは、実データの収集です。Wordpressのインストール直下でこのような場所にwp-contentというフォルダがあります。基本は、ここを回収しておしまいです。ただ、この先、昔自分が設定した値が何かわからない!ってパターンもあるかもしれませんので、上の図の wp-config.phpもDLしておきましょう。
また、普通にwp-contentをFTPソフトなんかでDLすると1~2時間かかる人もいるんじゃないでしょうかね?
今回、ここではDLは行いません。
その代わりサーバー上で一個のファイルに固めてしまいます。普通にWindowsのZIP圧縮みたいなものですね。
サーバーで行う場合は専用のコマンドを使いますがこの通りに実行してください。
tarがコマンドで -zcvfがオプションで wp-content.tar.gzがファイル名で実はここは何でもいいです。AAでもBBBでもCCC.zip でも何でも良いです。サーバーは拡張子なり名前なり余り気にしません。ただ、慣例的に tar.gz にしておいた方が無難です。 最後の wp-contentだけはフォルダ名なのでこの表記である必要があります。
成功するとこのようなファイルが出来ます。
※実行中画面に文字がずらーーーーーーーーーーって出ますが、大人しく見ていてください。
※書き忘れていましたが、ここもサーバーによっては失敗する確率があります。理由は量が多すぎるからです。圧縮が失敗するなんて大概ですが、1フォルダで2~3GBあったらダメでしょうね。時間をかけてFTPでDLするか中にはいて中のフォルダを小分けして圧縮するか検討してください。
引っ越し元からのデータ取得(データベース)
WordPressは基本、設定系は全てDBの中に保存しています。そのため、DBそのまま持ってこれると移行は結構すんなりできちゃいます。
サーバー事業者で多少の違いはあるとは思いますが以下、コアサーバーの例です。
コンパネにログイン後、左側のデータベースより・・
phpmyadminのログインボタンを押し
IDとパスワードを入力します。
※ここのユーザー名とパスワードは直前の画面に表示されている物ではありません。
どうしても分からない人は、先ほどの黒い画面で回収すると言ったwp-config.phpをFTPソフトでダウンロードしてみてみてください。ズバリ書いていますので。
ログイン後、データベース名を左側のペインから探してワンクリックした後に、画面上部のエクスポートをクリック
初期値のまま実行をクリック
パソコン上にDBのエクスポートデータが落ちてきます。
因みに私はサボりながらの約3年分で約50MB程ありました。
なお、時間短縮の為、テスト用に2~3記事書いたサーバー → 本番サーバーの順番でデータを取得しておいてください。
データ転送
はい。
ここからが引っ越し先での作業です。
当然、どこでも良いのですが、以降の説明はコアサーバー前提ですので成功率を上げたい人は同じサーバーで試してください。※30日まで無料なので試せます。
※必ずV2プランを。今からV1プランを選ぶのはあほです。また、XYZはよほどの人でない限りXで十分です。
上の方のTeratermの画面で tarコマンドを実行した場合、このような形でファイルのDLが出来るようになっています。
※もう消したのでいまはないですよー
自分のドメインに置き換えてこれでファイルのDLが始まるのを確認してください。
ただし、人によってはこのファイル1GB超えのデータになっていると思います。
旧でダウンロード、新でアップロードしていたら日が暮れますので、旧から新に一気にデータ転送します。
特別な事は何もなく、単純に新側で以下のコマンドを叩くだけです。
※叩くのは新しいサーバーで古いサーバーでは無いです。
となります。
wget がファイルを取得するコマンドで、tarで固めたファイルはこれで一気に取得できます。
サーバー間での直接コピーの為、非常に高速で動きまして、大体20秒ぐらいで転送が完了しました。
ここいらで、古いサーバーでの作業は完了ですね。
ちょっと長くなってきたので次のページへ